メンタルの強さが求められる看護師
緊張が続く看護師の仕事
どのような仕事でも、仕事の現場では「メンタルの強さ」を必要とします。特に看護師が働く医療現場ではメンタルの強さが必要な場面が多くなっています。まず医療現場は患者の命を扱っています。少しのミスが患者の命を奪うことになるかもしれません。そこで看護師は仕事をしている間、常に緊張感を持っていることが大切になります。患者の容態に気を配り、変化を見逃さないようにする必要があります。病気の兆候や容態の変化を絶対に見逃さないという視点が必要です。時には患者が眠っている間も緊張感を持ち容態を見つめ続けることがあります。常に緊張感が必要な職場で働くためには、メンタルの強さが必要になります。
時には患者の死に直面することも…
看護師の職場では、大量の血を見ることや、お世話をしてきた患者の死に直面することが珍しくありません。そのような出来事が起こるたびに衝撃を受けて、体が動かなくなってしまったり、悲しくなり泣き出してしまったら看護師として問題です。職場全体の業務を滞らせることになり、他の患者の命を危険にさらすことになりかねません。悲しいから泣く、驚いたから体が硬直するというように、感情に心をゆだねてしまうのではなく、感情に左右されずに滞りなく仕事を続けるメンタルの強さが必要になります。
苦情を言われてもめげないメンタルが必要です
一人の看護師が担当する患者は一人ではありません。たくさんの患者を同時に看護する必要があります。看護師に感謝の気持ちを持ち、礼儀正しく接してくれる患者や患者の家族がいる一方で、不満を募らせる患者や家族がいます。理不尽な欲求をしてきたり、怒りの気持ちを看護師にぶつけてくる人もいるでしょう。身勝手で理不尽な患者や患者の家族の言うなりになってしまっては、きちんとした看護はできません。また他の患者に対して不公平感を与えることになるかもしれません。こうした患者や患者の家族に対しても、毅然とした態度を取れるメンタルの強さも必要になります。
複雑な人間関係もメンタルの強さで乗り切ります
看護師の職場は、女性が中心の独特な職場です。看護師同士の派閥ができるなど、複雑な人間関係に巻き込まれることもあるでしょう。また命を預かる職場ということで、上司や先輩から厳しい指導があるでしょう。時には必要以上の厳しさや、行き過ぎた指導があるかもしれません。パワハラ気味の言動をされるかもしれません。さらに男性医師からセクハラまがいの行為をされることがあるかもしれません。しかし、このような困難な状況でも、患者さんの看護に最善を尽くすため、任務を果たす必要があります。看護師は職場の人間関係に動揺せず、必要以上に落ち込まず、しっかり任務を遂行するためのメンタルの強さが必要になります。